わた惣吟味なれそめ話～豆腐カマンベール編～

昨年の秋。熊本の天草温泉の帰り道。ひなびた小さな道の駅に寄りました。
地物の野菜や果物、漬物や手づくりのパンやぼた餅、弁当等を見ていると、少し古びた冷蔵ショーケースの隅っこの方から誰かが私を呼んでいる様な気がしました。見てみると、そこには得体の知れない食べ物が3ヶ程並んでいました。
ラベルを見てみると、「豆腐のもろみ漬」と書いてありました。
あまり今までに見たことのない色と形の豆腐の様なものでした。
熊本と言えば「豆腐の味噌漬」は昔から有名で、何度か食べてみましたが、個性が強過ぎて2回目は手が出ませんでした。何となくもろみ漬だったら食べ易いかも知れないと思い、買って帰りました。

次の日、あまり期待もせずに食べたところ、「うまい!!」「これは酒のさかなにピッタリだ!!」「酒呑みにはたまらんなあ!!」とびっくりする様なおいしさでした。
日本酒をはじめ焼酎やワインにもピッタリな、こんなにおいしい珍味をもっとたくさんの人に紹介しなければいけない!
それがわた惣の使命だ!と思いました。冷静によく吟味すると、おいしいだけではなく、植物性タンパク質の大豆を主原料とした、ヘルシーな発酵食品でもありました。そこで、つくってある方に、「珍味のわた惣というイメージがこの豆腐のもろみ漬にぴったりです。
飯塚の口のこえたお客様にぜひ紹介させて下さい」とお願いしました。
それから口に入れた時のトロリとした風味が、カマンベールを彷彿とさせるので「豆腐カマンベール」という名前をつけ、販売をはじめました。
お酒好きの方への手みやげに、又お酒と詰め合わせで御進物に。
”人を呼ぶ珍味”をおすすめします。笑。